<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・電気・補機関係 i1052

2010年4月25日(日) ミラ

ヒューズボックス

*故障名
 ワイパー不良(ヒューズ切れ)

*入庫時状況(赤がポイント)
 急にワイパーが作動しなくなったので見て欲しい、との依頼があった。

*修理詳細
 さっそく点検してみると ワイパーのヒューズが切れていた。ヒューズ取替え後、ワイパーは 正常に作動を始め、ヒューズ切れの再発もなかったので しばらく様子を見てもらうことに した。しかし その後、しばらくしてから再度ワイパーが作動しなくなったとのことで入庫があった。 今回もヒューズが切れており、 ヒューズ切れが単なる偶然ではなく、どこかでショートしていることが考えられたので 本格的に 原因をさぐることにした。ワイパー関係の配線、スイッチ、ヒューズボックス、モーターなどを 取り外して点検してみたが これと言った原因は見つからなかった。これ以上の点検個所が思い 浮かばず困ってしまたっが ワイパーを作動させているときにあることに気付いた。それは  ワイパースイッチ(間欠付)の「Lo」を「Hi」に切り替えたとき、作動はしているものの その ワイパースピードに差異が見られなかったことである。そこで在庫していたワイパーモーター (中古)に替えてみたところ 「Lo」「Hi」が正常通りのスピードで作動した。ワイパーモーター を分解してみたが不良個所は見つけることはできなかった。が 今回の故障はワイパーモーター 不良によるものと断定した。モーター取替え後、1ヶ月以上たつが故障の再発はない。(今年の 冬は雪降りが多く、また その雪質が重かったのでそのことがワイパーモーターに負担をかけた のかも知れない)
2010年7月11日追記
 しばらく 再発しなかったワイパーの作動不良が また発生した。症状は同じでワイパーの ヒューズが切れていた。ただし 今回はちょっと不思議な現象に気付いた。それは ワイパーの ヒューズを新たに入れると リヤウィンドー のデフォッガーがスイッチがOFFにもかかわらず、ランプは点灯して熱線も熱くなっていたのである。 点検の結果、デフォッガー回路に電気が流れていた。デフォッガーの電気回路図を見るとデフォッガー のヒューズ→スイッチ→ランプ&デフォッガーと電気が流れている。今回の現象はデフォッガーの ヒューズを外しても また スイッチをOFFにしてもデフォッガーに電気が流れているわけだから、 デフォッガーのスイッチ→ランプ&デッフォガーの間で他の電気が流れ込んでいることが考えられた。 念のため、ワイパーのヒューズを取り外してみると 見事にランプとデフォッガーに電気が来なくなった。 これは 本来、別々のヒューズで作動しているワイパーとデフォッガーが何らかの理由で ワイパーのヒューズ系統のみで作動していたとも言える。こうなると 当然、ワイパーのヒューズ(15A)に過大電流が 流れ、「ヒューズ溶損」に至る可能性が十分に考えられた。一番の原因と考えられるヒューズボックスを取り外して分解 してみたが 特に異常と思える個所はなかった。幸いにヒューズボックスの中古部品があったので 取替えてみると ワイパーとデフォッガーの電気回路が別々に作動するようになったので 現在、 その状態で乗ってもらっている。

*修理項目
 ワイパーモーター(中古)取替。→ヒューズボックス取替。

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