<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・エンジン関係【一般】 c5002

2009年10月4日(日) キャンター

クランクプーリー クランクプーリー

*故障名
 エンジンクランクプーリー破損

*入庫時状況(赤がポイント)
 車検の点検時、クランクプーリーが破損しているのを見つけた。

*修理詳細
 クランクプーリーを取り外してみると このエンジンのクランクプーリーは エンジン回転時に発生する「ねじり振動」を軽減させるための「トーショナルダンパ」 を採用していた。クランクプーリーはクランクシャフトに取り付ける「ハブ部分」 とベルトに回転を伝える「プーリー部分」、それとハブとプーリーの間にある 「ゴム部材」から成り立っているが 今回の破損は「ゴム部材」の外周部分、すなわち  「ゴム部材」とプーリー内側のゴム加硫、溶着部分がハガレ、クランク回転が ベルトプーリーに十分に伝わっていない状態になっていた。ただ今回はベルトの 張り力とゴムの摩擦力により、完全に空回り状態までには至らず、かろうじて回転が 伝わっていたようである。ゴム部分の磨耗が進行するとプーリーがクランクから 飛び出し、他の部品を損傷させることが容易に想像できたので 車検のときはこの エンジンに限らず、トーショナルダンパを使用しているエンジンの点検は十分な注意で 行う必要があることを感じた。

*修理項目
エンジンクランクプーリー取替。

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