<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・エンジン関係【白(黒)煙】 c4004

2006年10月01日(日) アクティートラック

エアーベント バルブ

*故障名
 エンジン黒煙、力不足

*入庫時状況(赤がポイント)
 車検を受けて間もないのにエンジンに力がなくなり 排気ガスも黒いので 一度見て欲しいとの依頼であった。

*修理詳細
 さっそく車を引き取り試運転をしてみると 確かにエンジンに力がなく排気ガスに 多量の黒煙が出ていた。実はお客様から「車検を受けてまだそんなにたっていないん だけど・・」と言われると一瞬ドキッとして心臓に非常に悪い(笑)のだが ただ今回は症状を 見たとたんある意味での安心感があった。と言うのはこの故障の原因がある程度推察され、 車検に関係のない部品だということがわかったからである。念のためにエアークリーナーの ケース(フタ)を取り外して見た。その結果見事に症状がなくなった。故障原因は予想した 通りの部品のようである。このような不具合はこれまでに3〜4回経験しているのだが キャブレターの横に取り付けてある「エアーベント ソレノイドバルブ」を取り替える ことにより問題は解決する。(バルブ;写真参照)
このバルブの構造はそんなに難しいものではなく 働きも直訳すればわかる通り「空気の 出入りのための電磁弁」ということになろうか、一種の「ミクスチャーコントロール バルブ」と考えてよさそうである。どんな条件で作動しているかはディーラーさんにでも 聞いてみないとわからないが 故障したときは空気の通路が閉じた状態になるようである。 その結果 空燃比が濃くなりすぎ 不完全燃焼を起こし 排気ガスに多量の黒煙を出した のであった。これまでの故障では1件だけバルブが焼けてキャブレターの白いカバーを 溶かしていたことがあった。もちろんスパークプラグはカーボンで汚れているので掃除を してやらなければならない。

*修理項目
 キャブレターのエアーベントバルブ取替。

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