<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・エンジン関係【不調】 c2036

2008年7月6日(日) オデッセイ

クランクシャフト

*故障名
 エンジン ベルト外れ

*入庫時状況(赤がポイント)
 朝一番で「エンジンのベルトが外れているので見に来て欲しい」との電話があった。 ベルトが外れることはあまりないので たぶん切れているものと想像した。

*修理詳細
 あらゆることに対処できるよう準備して かなり距離のあるお客様のところへ向かった。 現地に着き故障車を点検したところ お客様の言うように確かにベルトが2本外れていた。 どうもクランクプーリーを取り付けているセンターボルトが弛み、プーリーにガタが出た ためにベルトが外れたようである。とにかく工場に入庫して原因を調べることにした。 工場での点検の結果、プーリー取り付けボルトの弛みが原因であることに間違いはなかった。 問題はプーリーのキーとクランクシャフト側のキー溝に損傷がないか、どうか、であったが タイミングベルト等を外してキー溝を調べたところ キー溝がガタのため変形磨耗しており、 使用することはできないと思われた。このことをお客様に報告したところ、車を買い換えることに なった。この故障車のエンジンはクランクプーリーの取り付けボルトが右ネジなのに対して、 エンジン回転が反対のため弛みやすいと言える。確か、ホンダの軽四のエンジンも同じ特徴を持っていたと思うが 初めてボルトを弛めるとき苦労するのは 締め付けトルクを強くしなければいけない、という 事情も影響しているようだ。尚 この車は中古車で求められたもので 以前にタイミングベルト交換の 修理歴があるので その時の締め付けが不十分だった可能性ある。

*修理項目
 クランクシャフトのキー溝が損傷したため廃車になった。

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