<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・エンジン関係【始動不良】 c1012

2007年9月9日(日) カムリ

燃料ポンプ

*故障名
 エンジン時々”かかり悪い”

*入庫時状況(赤がポイント)
 最近 エンジンのかかりが悪い時があるので車検のとき ついでに見て欲しい、との 依頼があった。 車検が終わり本格的に”エンジンが時々かかりが悪い”の故障原因の診断を行う事に した。とにかく修理の第一歩である「症状の確認」をしなければいかないのだが かんじんの症状が 一向に出なかった。お客様にはしばらく預かることを連絡して車との”根くらべ”を覚悟して 何日間かの試運転をおこなった。

*修理詳細
 試運転の結果、症状に一定の傾向があることがわかった。朝一番のようにエンジンが冷えて いるときは意外とかかりがよく、エンジンが完全に暖まったあと たとえばコンビにで買い物などを したときのように しばらくしてエンジンをかけようとすると途端にかかりが悪くなるのであった。 ただ 全然かからないのではなく 「約5秒」ぐらいクランキングをしないとかからないようであった。 エンジン始動で「約5秒」はけっこう長い時間であり、お客さまが修理して欲しいと言われるのも もっともだと思えた。車検整備の時に「エンジン圧縮比の確認」、「スパークプラグの交換と火花の確認」、 「水温センサーの交換」を終えていたので 燃料系の点検に移ることにしたが その前に一応「故障コード」 の確認をおこなった。しかし異常コードを拾うことはできなかった。そこでまず「燃料フィルター」の 掃除を行ったが”汚れ”や”詰まり”は見られなかった。この時、ふと考えたことが実は余計に修理時間 を長引かせる原因になってしまったのだが 今後の参考になるかもしれないので記しておく。っと言う のは「エンジンかかりに時間がかかるのはその間燃料が来ないからでは?」と考えたことから始まった。 修理車をよく見るとエンジンを切ると燃料ラインに「残圧」がなくなっている。燃料ポンプの資料をひもといて 見ると エンジンを切ったあと再始動をよくするために燃料ポンプ内にチェックバルブを設けて「残圧」を 保持する、ことが書いてあった。しかし修理車は全然「残圧」は保持されていない。これが原因ではないかと 色々調べてみたが 結果的には最近の車は必ずしも「残圧」がなくてもエンジンのかかりには影響がない ことがわかった。燃料ポンプの資料が古かったので「変な落とし穴」にはまってしまったようである。最近の 燃料ポンプは始動後の性能が格段に良くなっているものと思えた。さて故障の原因だが「残圧」の容疑が 晴れた燃料ポンプ自身が実は犯人であった。原因がなかなか判らなくてあきらめにもにた気持ちになった時 エンジンが全然かからなくなったのである。すぐに再度燃料ポンプを取り出して作動を確認したところ、 電気はきているのにポンプは作動せず しばらくするとポンプ自体が熱くなってきた。もはや「燃料ポンプ 不良」に間違いはなかった。ポンプを交換した あと 症状は一度もでなくなった。
修理を完全に終えたのは車を預かってから2週間近くたっていた。

*修理項目
燃料ポンプASSY取替。(ポンプは燃料タンク内)

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