<車の故障・修理>実例集

<故障・修理実例>・・電気・補機関係 i1003

2006年06月04日(日) ビスタ

*故障名
 AT車シフトできない

*入庫時状況(赤がポイント)
  オートマ車だが急にシフトができなくなり 「シフトロック解除ボタン」を 使いながら乗っているのだが 不便この上ないので修理して欲しいとの依頼であった。

*修理詳細
 お客様との話の中で「そう言えばシフトが効かなくなる前にスタンドでブレーキの 球が切れていると言われたので交換してもらった。関係あるでしょうか?」との情報を得 た。そこで点検して見ると確かにブレーキランプが左右とも不灯になっていた。オートマ 車の”Pレンジ”からのシフト時は安全装置としてブレーキを踏まないとシフトできない ようになっているのだが 今回の「シフトできない!」は明らかにブレーキ回路が作動 していないためであった。たぶん この安全装置のしくみを知らないお客様(女性)だと 思われたが”スタンドでのブレーキの球交換が関係しているのでは?”という感は見事に 当たっていたのである。さっそく左右のブレーキの球を外して点検した結果 球(ウェッジ球) は切れていなかったのだが 差込側の端子が変形していてどうも”ショート”を起こした ようであった。たぶん球を無理やり入れたのが原因と思われた。このように原因はある 程度推察できたのだが 端子に電気が来ていないのでさらなる点検が必要であった。そこで 色々調べたところ トランク内の内張りの中に「インジケーターセンサー」なる部品があって その電気回路を点検した結果、入力はあるが出力がないことを確認したので「インジケーター」 の不良と判断して部品を交換した。その結果ブレーキ系は回復し もちろんシフトも 元の状態に戻った。
今回の故障は100%スタンドの作業が原因とは我々の口からは言えないので ありのままの 状況だけをお客様にお知らせしてその後の判断はお客さまにおまかせした。後日電話があり スタンドと交渉した結果、全額スタンド側でみることになった、とのことであった。 尚 最初のブレーキ球の点検の時に気づいたのだが 左右のブレーキの球が回路に電気が 来ないという不具合のために点灯しなくても ハイマウントランプの方は点灯する構造に なっている。万が一の時のために、安全対策として別回路になっているものと思われる。

*修理項目
 ブレーキインジケーターセンサー取替。

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